毎日、思っています。
朝起きてから皆さんはどうの様な行動をされますか?私は朝の行動の中に必ず家にある仏壇に手を合わせます、蝋燭1本の時間を使って。深い意味はないのですが先祖にお釈迦様に向き合っているというのか、はたまた自分を見つめ直しているのかハッキリとしたことは分かりません。ただ迷いがあるのかなとふと感じる時はあります。「何を迷う」世間から言えば「迷っている暇があるだけ幸せ」と言われるかも知れません。確かにそうかもしれません。ただ私の人生何かにつけて急ぎ足で来たなとここ最近は思えます。砂の上に木は育たずと先輩に言われた事もあります。そのありがたい感謝しなくてはいけない言葉も当時は「あなたには言われたくありません」と心の中で思っていたような気がします。そこで気付かなくてはいけないのに気付くどころか敵視した自身に情けなさや慙愧(ざんき)の念に耐えません。今年54歳となり人生2/3は過したと思います。あとの1/3をどう過ごすのかが私の人生の意味が問われる様な気がします。今、行っている仕事はマイホームを購入される方へ手助けになればと始めました。相談される方全ての方に対しての手助けは相談される方の思いを聞いてからとする事が最大の手助けになる様な気が致します。マイホームを購入される時の気持ちはとても大事な事であり、コンサルティングを依頼される方も依頼を受ける私も同じ思いを持たなければならないとしみじみ思います。その思いを芽生えさせたのも朝の手を合わせる事なのかも知れません。CDのお経と共に朗読を行い線香のまっすぐ上る煙を見、蝋燭の炎を集中して見ておりますと何も考えない時間を持つ事が出来ます。私が使っている蝋燭は4種類あり5分のもの、15分、20分、そして和蝋燭とその日の思いで使い分けています。朝早く行動しなくては行けない時などは蝋燭なしで手を合せる事もありますが、極力5分の蝋燭にでも火を灯し仏壇の前に座る事を意識しています。時間的に余裕があれば和蝋燭を使う時もありますがこれはこれで私に取っては心を穏やかに無心に導いてくれるものです。時間と共に忘れてしまう当初の思いを思い出させてくれるのは今はこの行為かも知れません。類は類を呼ぶバタバタと急ぎ足の時に出会うお客様はその様な方多い様な気がします。そして何より「マイホームを購入される思い」がなっていない様な気がします。ある私の仕事やプライベートにおいて的確な指示と見守り下さる方の言葉で「マイホームを購入される方はマイホームを購入される心の準備がなければマイホームを持つ事に意味が無い、持ってはいけない」と。さてその意味とは。当初はぼやけすぎて返事は行うも分かっていなかった様ですが、今は分かります。「マイホームに対する思い」だと。この部分がハッキリしっかりと覚悟の上での言葉であればどんなに険しい道のりだとしてもマイホームは買う事が出来て幸せな生活が送れるのです。私のお客様で典型的な2組のお客様が居られました。片や住宅ローンは審査をクリアーし建築開始直前の方と債務が多く毎月の生活も厳しくとてもではないがマイホームは先に先の話と思われていた方がいました。同時進行で進めていたのですが、結果は債務が沢山あり通常なら破産宣告の域の方がマイホームを請負で進められたのです。間違ってはいけないのは建売ではないのです。当初は住宅ローンはクリアーし設計図面も完成し建築開始直後のお客様が問題無く進められると思っていたのですが施工開始直後に施工会社が倒産。施工会社の変更の件で私にご相談頂いたのですが、全ては施工会社が倒産したときからその方のマイホーム計画の歯車は刃こぼれを起こしていた様です。倒産時から歯車の刃はひびが入りこぼれ去り1箇所、2箇所と増えて行きました。それを気付いている筈なのに何とかなるという考えが刃こぼれを加速させ、気付いた時には歯車ではない状態です。ここで自身で歯車を換えなければ(考え方をかえなければ)いけないのに誰かが換えてくれるのを待っている。ただ歯車は何時までも回っているのではありません。回しても上にある風車を回せないなら回す意味はありません。そこで動力として回す為に約束をお願いしましたが約束もして頂けない事となり歯車の動力は無くなりました。片や歯車の動力どころか何もない状態であったは私とのマイホームの思いを再々確認しあいながら、風車小屋の建てる場所の草抜きから始めたのでした。抜いても抜いても雑草は生えて来ます。だけどその客様は少しづつ時は家族で、時にはご主人が、時には奥様がと抜いていったのです。除草剤を撒くのではなく手を使い抜いて行ったのです。するとどうでしょう段々と雑草が育たなくなりそこにはきれいな夢の風車小屋の場所が確保されました。そして日が差し込んで来た時、その場所に草を手で抜いていた家族を見に来るように人が集まりだしました。良く見るとそれはマイホームを夢見る家族が今後お世話になる人ばかりです。お金を用立ててくれる銀行、家のトータル的に管理する営業マン、不動産屋さん、大工さん、近所の方々と集まって来ました。みんなその家族の為に集まって来ました。「家族は言いました、夢は家族のマイホームを建てる事です。今は無理だけど用意が出来た時はよろしくお願いします」と家族全員で集まった人にお願いしました。集まって人は笑顔でその場を去りました。あくる日、その場所に一人たたずむ人がいました。その者は見ていました毎日草抜きをしていた家族の全てを。そして家族の為にコンサルティングを行う者でした。そしてその家族と沢山の話をしました。良い事、悪い事、うれしい事、悲しい事、怒った事などなど。そしてそのものは去って行きました。あくる日、その者はマイホームを建てるためのお金を用意する銀行を連れて来て家族の思いを語り、家族と一緒にお願いをしました。あくる日家族とコンサルタントが草の抜かれた綺麗な広場にいた時、銀行がやって来ました1枚の紙を持って。それにはお金を貸してあげると言う約束が書いてありました。銀行に思いが通じました。家族はコンサルタントと一緒にマイホームを建てる為に一歩を踏み出しました。今その綺麗になった広場には沢山の方が集まってくれています。といった経緯です。これが私には大切な事なんだと改めて思えました。そういった経緯を見つめ直すのも朝の手を合す時間が呼び起こしてくれます。感謝感謝。
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