家を買うと言うのは購入者の人生を左右する

長年、この仕事に携わっていると不思議に思う事が多々あります。家、すなわち定住する場所と言うのは簡単に考えては行けないのではと思う節があります。これは日本人だから外国人だからという事は関係ない様です。家を買うと言うのは家庭を持つものであれば全員ではないにせよ、考えることであって過去を振り返って見ても一度は考えることではないかと思っています。新しい家に住むと馴染んでないところから、よそよそしさを感じたり少しの時間は何となく落ち着かず睡眠不足に陥る所もある様です。そこに来て運命の歯車も変わる様です。あるお客様は渾身の家を建てられましたが、完成間近に海外出張へ行かれました。それも国が混乱している地へ。ご主人さんに一言、言葉を掛けた事を覚えています。「惨事が発生したとき、我が身だけを守って逃げてよ!」ニコと微笑みながらご主人さんは「ありがとうございます。そうします。」と返事をくれました。それから無事に帰って来られあった時に「無事に帰って来ました」とあいさつを受けました。その方はきっと出世する人だなと思っていた矢先にアメリカへ赴任が決まったそうです。今度は家族全員で5年間と言われていました。かたや念願の家を購入し家族が新たな一歩を踏み出した時に奥様のお父さんが病に倒れられました。これは何だろうな?と不思議に思えます。家を買う事を通常の買い物と同じ目線で扱うと大変な事になると思います。売る側と買う側の思いは全く違います。時に売る側の決めセリフに買って頂いてからのお付き合いとか言いますが、反対の立場でかんがえれば当初の様なお付き合いが出来ますかと言う所に疑念を持ちます。契約前ならキチンと対応もするでしょうが、契約後、引き渡しを終えてクレームについて連絡するも不通で連絡すらないと言う所が多いのは事実である。買う側は会社の体制や営業マンの腹の内を見極めないと大変な事になります。彼らはプロです、売る事のプロです、決して土地のスペシャリストではありません。建物のスペシャリストでもありません。まともな話を1割、取って付けたつくり話を9割行う事が出来るスペシャリストではありますが。購入後はどうなろうと責任はありません。若い営業マンばかりの所はそう言う「ほころび」が出て来ますね。

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