母は強し

今、コンサルティングを行っているお客様のお母様の話です。私の行っていることは住宅ローン専門のコンサルティングです。
知っている人はまだ少ない職業です。しかしこの仕事を始めてもう8年の月日が経ちました。
この時代には住宅ローンが上手く利用出来ない方が沢山おられます。理由はお金の価値観が分からないからなのかも知れません。
あまりにも便利になり過ぎた為に住宅ローンの審査をクリアー出来る人が少ないのです。
たとえクリアー出来、住宅ローンが組めたとしても組んだ後に大変な苦労をされる方がおられます。
住宅ローンは組み方を間違えるととんでもない事になってしまいます。
それは大きくニュースでは取り上げられない事で有り、悲しい出来事です。
そんな中、住宅ローンコンサルティングを行っているお客様の案件で事前審査はクリアーするも、本審査でNGとなりました。
何が理由でNGとなったのか。それは債務の返済の仕方でした。給料前に毎月の支払日が来てしまう。
給料をもらってすぐに返済を行う。だから遅れていません。と考えるのが今の若い方の考えです。
結果は遅延続きで住宅ローンがNGとなりました。当たり前と言えば当たり前です。
通常ならここで住宅ローンの申し込みは終了です。ただここまで進めるにも関係者の努力は大変でした。
このまま終わらす訳にも行かず、何とか出来ないかを金融機関に嘆願です。
するとこの債務の完済を条件に今一度チャンスをくれるとの事となりました。
そこで今回の住宅ローンコンサルタントには申込者のお母さんにもご協力頂いている中で今一度協力を依頼しました。
返事は「わかりました」と協力を約束頂けました。今回の住宅ローンコンサルタントでは当初より申込者のお母さんに何かと協力を頂いています。
子供の為にとの思いからでしょう。その姿に私も今は亡き母を思い出します。
何かのあった時に助けてくれたのは母でした。私も結構、若き頃は無理、背伸びをしていました。
そのたびに失敗を繰り返してきました。そして助けてくれたのは母でした。
しかしある時、このままでは親離れが出来ないと母の元を離れ連絡ひとつせずにいました。
月日は流れ、唯一私と連絡がつく親戚から「母が危篤」との連絡を受けました。それから数時間後、母が亡くなった事を聞いたのでした。
私は親と兄弟と疎遠になっていますので今更、会いに行く事も出来ず遠くの地から手を合わすしか出来ないのです。
元気にしているだろうかと思う事ももうなくなりました。
父も母も話も出来ず看取る事も出来ず、私は親不孝極まりない者と思っています。
そんな中、生前の母に似たお客様のお母様に今回の案件は何とかしなくてはいけないと強く思うのでした。

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